平成20年桐生市議会第1回定例会 ●平成20年3月19日(水曜日)
 
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●伝統的建造物群保存地区の指定について
1 桐生における特長について
・本一・二地区の特長、個性について  
2 歴史的背景の検証について
・桐生新町形成と、キーパーソン大野八右部衛門と大久保長安の検証について  
3 地域の歴史の再検証について
・新市史が未着手の中、資料や史跡の再検証はどうするのか                  
4 指定の利点について
・修景などによる景観形成と、建築基準法などとの関連、制度的な補助などについて
5 指定に向けての課題は何か 
・指定に向けて、クリアーしなくてはならない点、その中でも難点は
6 指定後の活用について
・指定後の活用策と住民の生活について     
7観光施策について
・桐生市全体の観光施策とまち中観光の位置付け  
 
●おりひめバスについて
1 子供達による車内アナウンスについて
・付近の名所旧跡や施設の案内を入れた子供達による停留所案内アナウンスの導入について   
2 中高生への利便性
・中高生の通学時の安全性確保とおりひめバスの対応について                  
 
 
 
岡部信一郎 先ほど2番議員さんが桐生の若い人のアンケートの話をしていましたが、私も考えてみると小学校のときは本当に桐生が好きだったのですが、なぜか中学、高校になったら、すごく嫌いになってしまいまして、桐生にいたくないとか、桐生は嫌だとかと思った時期がありましたが、その後いろんなまちへ住んだり、東京で住んだり、働きに行ったり、いろんなところを見たら、ふと自分のまちを見たらすごいまちだということに気がつきました。
 だんだん、だんだん好きになってしまいまして、その後いろんなまちの好きな方ですとか、いろんな先輩に会ったりして、いい人にめぐり会えて、いろんな団体で何かをやったりやって、だんだん、だんだん好きになったということを思い出しました。
 そういった人生の中で、若いときとかそういうものがありますから、大人がきちっとしていれば子供はきっとまちを好きな子になるのではないかなと思います。。また、そういったいろんな問題があるのを解決するというのが仕事でありますので、その仕事をきちっとするのが行政ではないと思います。ので、ぜひ頑張っていければと思っています。
  そういった中で、桐生が好きだということで、きょうは伝建群の質問したいと思いますが、4番議員さんが大分鋭い質問をしましたので、ダブるところは割愛いたしますが、成熟社会というふうに言われておりますが、そういった中で全国レベルでもそうですが、歴史や伝統を求める文化志向というのが強くなっていると思います。私たちは、歴史の中で培われてきた建物や伝統を後世に残す努力をしていかなければならないと強く感じる次第であります。重伝建は全国的に観光地として広く知られたところも多いわけですが、多くの人たちがこういった地区を訪れて、そういったことの重要性もますます高くなっていると思います。桐生市は近代化遺産を中心にして登録文化財、産業遺産が全国的にも非常に多いまちでありまして、冒頭述べましたように私たちも住んでいるときに通っていても何も感じなかったわけですが、いろんな外からの刺激があって、やはりこれはすごいものだという再認識をしたのが、ここ20年ぐらい前の話ではないかなと、それからこういった機運がうんと出てきたと思います。。そういった中で、本一・本二地区の伝建群に向けての指定ということです
か、いよいよ市民も行政も本格的に動き出したということで、非常に期待をしている次第であります。
  それで、幾つか質問をしたいと思いますが、一問一答式私も初めてなので、時間配分とか失礼も多々あるかと思いますが、御容赦をいただきながら進めていきたいと思います。まず、桐生市の本一・本二地区の特徴というか、価値、それについて幾つかで結構ですが、当局の御見解をまずお願いしたいと思います。
〇都市計画部長
 本1、2丁目地区の特徴について御答弁申し上げます。本地区には、鎮守となる天満宮が置かれ、南北一直線に幅約5間の通りが設けられ、この通りに面し町割が短冊状に計画されております。この町割と長さ40間に及ぶ細い路地が本地区の大きな特徴となっております。建物につきましては、指定文化財をはじめ国登録文化財も6件あり、江戸時代末期以来の各年代の建物が混在し、織物のまちとしてさまざまな営みを持つ屋敷が建ち並び、それらの屋敷のほとんどにほこらが残っている姿を当市の履歴として見ることができるのが特徴であるとともに、その場が生活の場として、今なお息づいているのも特徴の一つではないかと考えております。
 
岡部信一郎 町割が特徴ということでありますが、町割ということになりますと、大久保長安、文献によりますとながやすというふうにルビが振ってあるのもありますが、江戸時代の方でありますが、石見銀山なんかもプロデュースをした、昔金山奉行とか勘定奉行をやった徳川家康の時代の方でありますが、その大久保長安がつくった町割が八王子と桐生というふうに言われているわけであります。
 大久保長安という方はどういう方かといいますと、鉱山師ですね、大久保長安の軍団がおりまして、鉱山師とか測量士とか、そういった方がたくさん配下にいて、その中の一人が大野八右衛門という手代が桐生に来て新町を、その町割をつくっていったということで、この大久保長安イコール大野八右衛門というのが桐生新町をつくってきた、言ってみれば本一・本二が今残っているそのルーツを考えた上で非常に大事な人物ではないかなと思います。。より深く、その人物を研究することによって、新たな創生史というのですか、桐生の、そういったものが浮かび出てくるような可能性を感じるわけでありますが、残念ながら今余り私の見たところだとそんなに深い資料というのがないような気がいたしますが、当局はその辺のキーパーソンですか、そういったことについてどのような認識を持っておられるのか、お聞きをしたいと思います。
〇教育管理部長
  桐生新町の形成は、江戸時代初期の関東総奉行を務めた大久保長安の手代、大野八右衛門が手がけたものであるというふうに言われております。大野八右衛門は、天正19年、1591年に桐生地方を発展させるため未開拓の土地、荒戸原と呼ばれていた下久方・荒戸村の一部を割いて赤城の森と言われた現在の天満宮の地に下久方宮内天神を移しました。当初は、ここを宿頭として南へ町割するため、現在の本町1丁目から3丁目あたりまでの道路の両側の土地を間口およそ6間、約10.8メートル、奥行き40間、約72メートルを区切り、これを1軒分として支配地の各村から入植をさせたというふうに言われております。そして、一直線の道路をつくり、新しいまちづくりに着手をいたしました。本町6丁目までの街並みが完成したのは慶長11年、1606年ごろと考えられ、およそ15年をかけての整備と言われております。
 八右衛門の仕事は、桐生天神を宿頭にまちをつくることであり、あわせて検地をすることだというふうに言われておりました。本町1、2丁目地内には宮内天神、旧桐生領54カ村の総鎮守としてまちに住む者が主体的に活動ができたという在郷町の形態で江戸時代から今日に至るまで、歴史的な姿が色濃く残
っているものととらえています。
 
岡部信一郎 本当は私が聞きたいのはそういった歴史的な人を通じて背景を検証してほしいということだったのですが、そういったことはおわかりになっていると思いますが、実は5月の18日に市民文化会館で史談会の主催によるのですが、高経の和泉先生という方で「桐生新町の創生とその後、大久保長安と大野八右衛門」という講演会があるそうですので、そこで非常に埋もれていた情報が出るような気がいたしますので、ぜひ行ってみるといいのではないかなと、行けなかったらCATVで多分やると思うのですが、楽しみにしております。
  そういった中で、今述べられたようにいろいろ歴史があるわけですが、実は伝建群を残すという、先ほども午前中の中の答弁でありましたが、歴史の検証というのですか、確証、そういったことは非常に大事で、今後やっていくのだという都市計部長からもお話がありましたが、実は私も何回か一般質問しておるわけですが、桐生には「桐生市史」というのがありますが、実は欠落している部分も大変多いというのは、これは皆さん御高承のことだと思いますが、「新桐生市史」を編さんすることによって桐生の歴史の再検証、再編さんが必要であるというふうに何回も訴えていたわけですが、非常に実はこれはお金が、聞くところによると7億から8億かかるという膨大な作業になっておりますが、本来はこれはきちっとやっておかないと次につながらないということでありますが、それをきょうは云々言うつもりはありませんが、この財政状態ではなかなか厳しいのが現実であります。かといって、これをほうっておくわけにはいかないのが今の状態ではないかなと思います。
 それで、桐生の中にはいろいろ文献ですとか建物ですとか、都市計部長さんも先ほど述べていた
ようなものがあるのですが、市史をしないでどのように保存、研究をこれからして確証作業をしていくのかという、具体的なところをお聞きをしたいと思います。。
 
〇教育管理部長
  本町1、2丁目をはじめとして、他都市に比べて織物産業資産としての歴史的な街並みが残っており、平成5年からの文化庁からの調査等につきましては先ほどから御答弁申し上げているとおりでございます。そしてまた、これらの調査の中で、新たな資料等が見つかってきたり、またこの資料等は保存してほしいというような御依頼もいただいてきてございます。郷土資料の散逸を防ぐため資料の収集と保存を進め、将来の桐生市史の編さんにはつなげていけるというようなことで、図書館をはじめ文化財保護課でもそれぞれが連携し合って資料の収集に努めております。これを将来的には関係部署と連携をし、いつかの日に市史の編さんができるというときには役立てていきたいと思っています。
 
岡部信一郎 いつか役に立てたいというふうにおっしゃっておりましたが、現実的に市史がなかなか離陸をするのが難しいという中で、市史は市史として、その役に立てるではなくて、ある程度まとめるという作業をぜひやっていただきたいなと思います。。聞くところによると、新たな本町の民家ですか、膨大な資料が出てきまして、それは桐生の昔の物流関係の資料だそうですので、図書館で資料編さんをやっている、ほとんどボランティアですが、方々が今解読をしているそうですが、余りにも膨大なので追いつかないというようなことも聞きました。非常に私はこういった作業というのは重要なことだと思っています。重要なことを放置しておきますと、遅かれ早かれ緊急事態になってしまうわけでして、人間の体でいうと、私が言うのも何なのですが、メタボになってしまうわけです。日ごろトレーニングしていないとこういうふうになってしまうわけで、そうなったときは、これは危機というわけですが、そういった歴史編さんの作業をしていないと桐生のまちのルーツというのが湾曲してしまう、将来的に。危機に陥る可能性があると、危機というのは前ぶれも予兆もなくて訪れるわけですが、そういった意味で歴史的な資料や文献、文化財の保存、整理、研究に対する行政の伝建群をやっていくのだというのであれば、行政としての姿勢ですね。今資料編さんに五十何万何がしの予算しかついておりませんが、とてもそれだけでは完全にはできないと私は思いますが、予算措置ですとか、そういったものは今後どうしていくのか、どなたか御答弁ができればお願いしたいと思います。
 
岡部信一郎 いきなり振ってしまいましたので、そういったことをやってほしいと、私は思いますので、ぜひ前向きにとらえていっていただきたいと思います。。
  それでは次に、この指定をするということの利点、メリットについてお伺いしたいと思います。先ほどいろいろ手順のこととかがありましたが、伝建群に指定をなったというふうになりますと、例えば景観の保持ですとか、あるいは建築基準法というのがありますが、基準法との関連したものですとか、あとは金銭的な補助とかいろいろ考えられるわけですが、当局はその辺のメリットというのを具体的に何を一番メリットだというふうに感じているのかどうか、お伺いしたいと思います。
 〇都市計画部長
 利点についてでございますが、最初に修景などによる景観形成につきましては、保存条例に基づき保存計画を定めることにより設けられた基準に基づき、伝統的建造物の場合は外観の保存を目的として修理を行う場合、また伝統的建造物以外の建物の場合は、伝統的建造物との調和を考慮した修景を行う場合において助成を受けることができます。なお、この修理、修景の基準と助成金額は保存条例に基づき設置される保存審議会の中で、保存計画を策定し、決定されます。
  次に、建築基準法との関連ですが、建築基準法85条の3を適用することにより、敷地等と道路の関係や道路内の建築制限、準防火区域内の建築物の緩和等、幾つかの緩和措置が可能となりますので、建築時においても利点があるものと考えております。また、税制面におきましては、重要伝統的建造物群保存地区に選定された場合において、伝統的建造物については建物に対する固定資産税は非課税とすることができるほか、それ以外の建物につきましても土地に対する固定資産税は条例の定めるところにより適宜免除または軽減することができ、税制面としての利点があります。いずれにいたしましても本件にかかわる条例の制定等の必要性も生じてくることから、本件の対応につきましては関係各課との協議を個別に進めていきたいと考えております。
 
岡部信一郎 今のお話を聞きますと、旧市内というのは私が住んでいるところもそうですが、道の細いところが入り組んでおりまして、なかなか家が建たなかったり、土地の権利関係とかいろいろあって、こうしたいと思っても古い家が残ってどうしようもなくなったりということがあるわけですが、こういった制度を利用すると先ほど建築基準法のことがありましたが、ある程度有利にまちの再生というのができるという理解をするわけですが、それでよろしいのでしょうか。
 
〇都市計画部長 そのとおりでございます。
 
岡部信一郎 そうしますと、大変にこの指定に向けてということは期待するところもますます大きくなるわけですが、ただ指定に向けてすっとオーケーというわけにはいかない部分もあると思いますが、指定に向けての課題ということに質問したいと思いますが、こういった利点を生かすために条件的にクリアしなければならない課題というのも多いと思います。。時間的なものですとか、予算的、措置的なものですとか、あるいは住んでいる方の意識高揚の問題ですとか、いろいろな問題があると思いますが、その課題のクリアについてはどのようにお考えになっているのか、お伺いしたいと思います。
〇都市計画部長
課題ということでございますが、少し長くなります。まず、指定に向け直面する作業といたしましては、既存の調査報告書を補足する意味からも地区内に残された歴史的建造物や街並み、さらにはほこら、樹木、塀、工作物等の環境物件についても調査を加え、考察を加えていく必要があり、このことをもって地区の全容が明らかになります。そして、これらの基礎的資料をもとに、専門家を交えた委員会の場において、伝建地区指定に向けての方針や今後の具体策について細かく詰めていくことになりますが、この間に国、県に対し本市の取り組み姿勢を示す意味からも保存条例の制定を予定しております。その後は、条例のもとで保存審議会を立ち上げ、その場において保存計画の策定や補助要綱の策定などについて、一つ一つ方向性を出しながら都市計画審議会の議を経て初めて都市計画決定がなされ、伝統的建造物群保存地区となるわけでございまして、重要伝統的建造物群としての選定を受けるに際しては、市から改めて選定方申し出を行う必要もございます。
  一方、行政内部においてもクリアしなくてはならない大きな課題の一つとして、都市計画道路本町線の取り扱いがございます。現地においては歴史的建造物群保存地区として現況を保存していきたいという意向と相まって、通過交通の要衝として、また通勤通学路の要衝として、交通環境の改善策として現実を踏まえ、歩道機能を充実させたいという要望もございます。この点の取り扱いにつきましては、内部の意思統一はもちろんのこと、今後も道路管理者や公安委員会との協議も含め関係者の意見聴取をしながら方向性を見出す必要性が急務であると認識しております。いずれにいたしましても、そこに住む人があってのまちづくりでございますので、魂の宿ったまちづくり、行政主導でしかなし得ないと認識いたしておりますので、今まで以上に地域の方々主体性を持ってまちづくり活動に参加いただけるか、その辺が同地域のまちづくりに課せられた課題というふうに考えております。見方を変えれば、この点が地元における難点と言われるのかもしれません。いずれにいたしましても参加と連携の中で築き上げてきたまちづくり活動であることからも、相互の連携を密にして重要伝統的建造物群保存地区の具現化に向け、鋭意努力していく所存でございますので、よろしくお願いいたします。
 
岡部信一郎 
 第2質問もあったのですが、力強いお言葉をいただいて安心をしました。やはり問題解決することが非常に多いわけですが、先ほども述べましたが、仕事というのは問題を解決することが仕事ですから、ぜひ行政としていい仕事をしていただきたいと思います。その中で、今のお話の延長線上に行政の果たす役割と、そして住民の方々の意識高揚と、そして行政と住民の方々のパートナーシップというのはやはりキーになってくると思いますが、そのようなとらえ方でよろしいのでしょうか。
 〇都市計画部長
答弁の中でも申し上げましたとおり、まちづくりは地元の方がまずよくならなくてはならない、そういうもとにやっておりますので、その辺は肝に銘じて今後進めていきたいと思っております。
 
岡部信一郎
 ありがとうございました。そして、今度指定後の、指定されたと仮定いたしますと指定をされると建物が残るわけですが、指定後の活用ということがまた大きな課題になってくるのではないと思います。。建物というのはやっぱり維持するのには経費がかかるわけでありまして、維持をしていくのは大変なことだと思います。いろんなお金が行政的にも支援が出るわけですが、これは未来永劫出てくるわけでありませんので、住民の方生活していくために経費も捻出しなければならないということで、経費の捻出のためにはそういったまちの中で新しい立地、建物を生かした産業を興していかなければならないというふうに私は思いますが、その辺で行政のスタンスとしてはどのように考えておるのか、お伺いしたいと思います。
〇教育管理部長 
先ほど都市計画部長が御答弁した部分と重複する部分もあろうかと思いますが、まず選定に向けての取り組みが大事であるというふうに考えております。当然これから伝統的建造物群保存地区保存条例というものを制定し、その中には伝建審議会の設置や関係法令や、これ景観条例との整合でございますが、都市計画審議会の中で、十分協議、検討する必要は出てくるというふうに思っております。
  また、さらに保存地区内の構築物の伝統的建造物群としての指定だとか、また先ほどの中庭、路地、小祠などにつきましては環境物件として指定するというような作業も出てまいります。この中でもそれぞれのところの部分をどう取り扱うのかという協議が十分されてくるというふうに思っております。具体的な活用方法等につきましては、住民と行政とが相互理解のもとで連携し、協力が必要であり、地域の活性化を図るため、よりよい方向を十分協議して見出してまいりたいというふうに考えております。そしてまた、当然文化財でございますので、文化財を残すために文化財を活用するという基本理念のもとで、今後取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 
岡部信一郎
 なかなか具体的なところは出てこないと思いますが、ノコギリ屋根ですとか古い建物はたくさんあるわけですが、ノコギリ屋根は工場でしたわけですから、本来使われて初めて輝くものであります。ただ置いておくのでは価値はどうかなというと、ただ古いだけというふうな形になってしまいます。そういった中で、時代は変わってきております。中で何を生み出していくのかが大変で、これが一番難しいところではないかなと思います。。いい活用をすると、それが桐生の伝建群の特徴になり、それは桐生というまちの品格になってくると思います。ので、そしてそれがまた、ちょっと次の質問に移りますが、観光につながってくるのではないかなと思います。。
  この関連で観光ということでありますが、こういった地区を観光のポイントにしようと、よくいろんなところで言われますが、ここの桐生の場合の何が特徴かなというふうに考えますと、桐生というのは御承知のとおり日本におけるマニファクチャーの先駆都市でありますから、そういった切り口からすると近代化遺産を生かした産業観光というのですか、そういった切り口から私はこの地区が展開していくのがいいのではないかなと思いますが、ただこの地区だけ産業観光といっても、非常にそれを全国的に桐生市内だけでは立ち上げることはできますが、それでは意味がありませんので、全国的に発信していくというのは難しいわけであります。そういった中で、桐生市全体の観光施策と、こういった町なかの観光の位置づけというのですか、それがはっきりビジョンが明示されて、一つの伝建群を生かした観光戦略というのを練っていかなければならないと思います。。そうなりますと、桐生市の目指す観光ビジョンと戦略は非常に大事ですが、今後こういったことはどこでつくってまとめていくのか、お伺いしたいと思います。。
 
〇経済部長
観光についての御質問でございますが、本市の観光は御案内のとおり豊かな自然、観光資源と織物等を背景とした歴史的な産業遺産や文化遺産、そのほか多くのイベントで成り立っているものと認識をしております。現在これらの観光資源を有機的に結びつけるとともに、魅力ある観光エリアの構築に向けて取り組んでいるところでございます。また、本市の観光には合併した新里地域、黒保根地域の特色を生かした、さらなる観光資源というふうなものも多く存在しているわけでございます。観光パンフレットの中には、自然、イベント、食事、土産、観光コースなど、カテゴリーごとに掲載するとともに、桐生市のホームページで広く情報発信するとともに、当然桐生市だけの地域での観光では滞在型観光客の増加といったことでは大変難しさがございます。そういった意味では、首都圏等への情報発信をするとともに、近隣市町村との連携をさらに強めているところでございます。そういった中では、現在群馬県の東京事務所を通じた各種マスコミ関係へのイベント情報のPRあるいは東武鉄道連携の両毛六市による誘客促進事業等々について積極的に展開をしているところでございます。御案内のとおり
、先ほどから御質問の中にもございますが、本市には1,300年を超える織物の歴史を背景とした往時の桐生をしのばせる本町1、2丁目の古きよき街並みやノコギリ屋根工場などがございます。こういった数多くの歴史、産業遺産が市内に点在していることから、これらを中心とした町なか観光をぜひ推進していきたいというふうに思っております。今後本町1、2丁目が重要伝統的建造物群の保存地区に指定された場合には、本市の観光にとって、また本市の商店街あるいは中心市街地の活性化と産業の活性化と、こういった部分で大変大きな効果をもたらすものと考えているところでございます。今後この地区が富岡製糸とともに県内の絹産業遺産群として世界遺産に登録されることも視野に入ってくるというふうなこと考えております。そういった関係で、ぜひ1、2丁目の重伝建の指定も積極的に推進する中で、観光と連携して本市の活性化に向けて努力をしていきたいと、このように考えております。
  以上でございます。
 
岡部信一郎
 優等生的な御答弁だったわけですが、やはりビジョンというのは一言で言ってもらわないとわからないのです、一言で。和菓子は甘いとか、桐生のまちはこうだ、こういうふうにするのだということがやっぱりないと、それはビジョンとは言えないので、なかなか今ビジョンがないのを知っていて言っているのですが、そういうビジョンをやはりつくっていかないとこういったものは生きてこないと思います。。ビジョンができてこういうふうにするのだということがあると、行政の役目ですとか、市民の役目というのがありますから、何をするのだということが決まれば、例えば産業観光をやっていくのだということになると、駐車場が足りなければ……私は再三言っていますが、学校の駐車場を開放しようとか、あるいはホテルをつくろうとか、あるいは公共交通をそういった観光に有利なように配置をしようとか、そういったことを私は行政の役割ではないかなと思います。。市民は市民でできることもおのずと出てきますので、ぜひこういったビジョンをトップダウンではなくて、市民と協働とよく市民が主役と市長はおっしゃっていますが、そういったことで
つくり上げることが私はこのまちにとって、伝建群の指定に向けての急務であると思います。。
  ちょっと市長に振ってよろしいですか。そういった中で、いずれにしても、今度の組織図を見ると伝建群推進室でしたか、それが総合調整の中に出るということで、これは伝建群のプロジェクトチームができるということは桐生市としてのバックアップのシステムが整ったというふうに私は理解をするわけであります。そういった中で、指定に向けてベクトルが一本化になったわけでありますが、これでエネルギーが集中できるのかなと思いますが、そういった意味で市長にお伺いしますが、今いろんな問題、課題が多いわけですが、これを仕事として解決していくリーダーシップが必要と、市長の決意が必要と思いますが、決意のほどお願いします。
 
〇市長
 今市長の決意が必要だという話がありました。何といっても、桐生のすばらしい歴史的遺産、そしてまた先人が積み重ねてきた本当にすばらしいこの桐生をもう一度すばらしいまちにしたいということと、やはり我々今住んでいる人たちが自信と誇りを持たなければだめだというのが私の信念でありまして、何といっても今子供たちの前で大人の人たちがみんな桐生はどうしようもないよ、どうしようもないよということを子供たちの前で言う、そしてまたちょっと財政的に厳しいと言えば、お金がない、こんな桐生市だと、みんな子供の前で言う、それを私はもっと住んでいる人たち、大人たちがもっともっと桐生というのに自信と誇りを持つべきだというのが私の考え方でありまして、それを実現するために今回機構改革もしましたし、重点的にやることというのはきちんと機構改革で示したつもりでありますし、意気込みとしてはそういう形で実現に向けて努力をさせていただいております。
 
岡部信一郎 
 ありがとうございました。そういった中で、実は次の質問に入るわけですが、先ほど子供のころのお話をしましたが、先日テレビでこんな放送がありまして、子供たちがあるまちのバスの、次は市役所前ですとかというアナウンスをバスの中でするわけですが、それは子供たちがやっている報道がありました。どういうふうにやっているかというと、桐生市役所の前が停留所だとしますと、次は桐生市役所前です、ここは昔富士紡という大きな織物工場がありまして、たくさんの人が住んでいましたとか、そういうのを子供たちが自分でつくって、自分の足で調べて、歴史を調べて、それをアナウンスにしてバスに流すわけです。これは、聞いていれば、それまでかと思うのですが、先ほども言ったように、やっぱり今市長もおっしゃったように、自信と誇りという部分で、子供たちがそれをやることによって、マイクのアナウンスで出ることによって物すごい自信が得るのではないかと思うのです。そういった中で、おりひめバスにおいて子供たちのアナウンスというのをやる気になればすぐできると思うのですが、やはりこれも課題は多いと思いますが、そんなことを取り入れていったらいかがかと思うのですが、いかがでしょうか。
 
〇企画部長
子供たちによる車内アナウンスということでございます。現在おりひめバスの車内アナウンスにつきましては、肉声を一たん録音したものを機械的な音声合成に編集し直して放送をしているところでございます。御提案の子供たちの声での車内アナウンス、大変おもしろい試みというふうに感じております。子供たちのバス利用促進にもつながるのではないかと考えますので、その可能性についてバス事業者と検討をしてまいりたいと考えております。
 
岡部信一郎
 ぜひ前向きに時間をかけてでも結構ですからやっていただけるとありがたいと、そんなにお金はかからないと思うので、お願いできればと思います。
  また、おりひめバスの関係ですが、次の質問に移りますが、実は先日新聞紙上で大変悲しい出来事がありまして、高校生が雨の日の事故があったということでありますが、先日赤城の南面のところを通りましたら、桐生で余り子供たちがバス停で待っていないのですが、あれ富士見村のほうなのか、結構子供とお年寄りがバス停で待っているのです。すごく乗っているのです。あれデマンドバスのせいかなとも思うのですが、ちょっとそこまではわからないのですが、なかなかそれは桐生ではお目にかからない風景でありまして、割と子供たちにとってもバスが密着しているのだなということを感じたわけですが、実は桐生の高校は3ない運動というのがありまして、私は余りそれはと思ってはいるのですが、いろんな問題があるので、今やっているわけですが、雨の日に通学しようと思うと自転車しかないのです、高校生は。それで、部長さんの中で何人か雨の中でかっぱを着て市役所まで来ている方多分一人もいないと思うのですが、私も1回ぐらいしかないのですが、どうしても傘を差さざるを得なくなってしまうのです。これは、やってみるとわかるのですが、意外と大変なのです。私なんか、このボディーでは全然できないです、多分。すごく大変なので、やはりかっぱを着て運転しなくてもいいような交通インフラを通学のときにつくってやるのも、やはり行政、大人の役目ではないかなと思います。。割と福祉……もちろん福祉バスですから、福祉も大事なのですが、大人の目のスタンスで、今度コースは変わって通学によくなっておりますが、それでも遠い子は遠いので、傘を差すのはいけないのですが、差さざるを得ない状況になってしまうのです。それを何とかやっぱり改善をしていく必要があるのではないかなと思うのです。
  そういった中で、例えばうちはおりひめバスの停留所は近いですが、停留所まで遠いお子さんもいるので、例えばどこかのポイントで自転車が置ける停留所をつくるとか、そのことによって学校まで乗れるとか、いかに危険なシチュエーションを少なくしていくという努力は、割と簡単にということはないのですが、できるのではないかなと、サイクリングができるような道を桐生に整備しろといったって、1年、2年ではできるはずがありませんから、できるところからやるということになると、そういったシステムを取り入れて、もう少し子供たちの目線で通学のとき特に、今度中学校も適正化になりますので、中学生も自転車に乗る確率が高くなるわけですから、そんなような御配慮というのですか、その辺について御答弁をいただければと思うのですが。
〇企画部長 中高生への利便性ということですが、通学時の安全確保とおりひめバスの対応ということで、御指摘のとおり雨の日の自転車の傘差し運転、これは違法でございます。また、大変危険な行為であるというふうに認識をいたしております。雨の日のおりひめバスの利用につきましては、現在でも特に女子高生をはじめといたしまして、通常の日よりは多くの方に御利用をいただいている状況であります。雨天対策のみならず、安全な登下校という視点からも、バス利用の促進を働きかけてまいりたいと考えております。また、そういうバス利用に対する環境整備についても今後研究をしていきたいというふうに考えております。
 
岡部信一郎
 ぜひ一度高校生とか中学生にそういった視点で、アンケートとかではなくて、じかに気楽に意見を吸い上げるような機会をつくって、ぜひ通学に対して配慮してあげるようなことをしてあげてほしいなと思います。ので、これは強く御要望したいと思います。。いずれにしても先ほど市長も自信と誇りというような言葉を申し述べましたが、やはり企業でいうと企業の成長のエンジンというのは新商品の開発ですとか、マーケティングによって新しい市場の開拓ですとかというのが企業の成長のエンジンになってくるわけですが、まちの成長のエンジンというのは、考えてみますと、企業もそうですが、あるものをいかに光らせるかということに尽きるわけです。よそのまちにあることは幾らやってもできないので、桐生にあるすばらしいものを光らせることが桐生のまちの自信と誇り、成長エンジンになってくると思いますので、ぜひそういったことに留意しながら御努力方お願いして、一般質問終わります。ありがとうございました。