平成15年桐生市議会第1回定例会        
平成15年3月24日(月曜日)
 
若い人が暮らしていけるバックグラウンドづくり
 ・東武新桐生駅におりてからの桐生の第一印象について
 ・桐生マイスター制度について     
 ・群馬大学工学部の経済波及効果について    
 ・雇用の創造について             
 ・駐輪場付きのバス停の設置について      
 ・本町シャトルバスの運行について       
 ・フィルムコミッションについて        
 ・学校選択制(通学区の自由化)について            
 
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・東武新桐生駅におりてからの桐生の第一印象について
 
岡部信一郎
 1番議員さんのお話の中で新桐生駅の売店のことがありましたが、通告では新桐生駅をおりてからの桐生の第1印象ということなのですが、よく車で迎えに来てもらって見ていると、タクシーが桐生はあそこは1社しか入っていないわけです。よく言われるのですが、「桐生はタクシーは1社しかないの」という、マークを見るとわかるわけですが、円滑にタクシーが回っていればいいわけですが、あそこでタクシーが行ってしまうと、ほとんど来なくて待っているお客さんというのが非常に多いという光景を目にいたします。
  そういったことですとか、あとは今売店がないということですが、急行が1時間に1本しかないわけでありまして、私たちは急行が1時間に1本あると思いますが、都会に行っている方は1本しかないと、そういった視野の違いがあったりします。1本しかないので、例えば出張で来た方が帰るときに1分たつと出てしまうわけですから、乗りおくれると59分待たなければならないわけですが、59分待つときに御飯を食べようと思っても買うところがない、新聞を買おうと思っても買うところがない。ジュースは買うところはありますが、そういったことで、そういった諸設備が私は新桐生駅には必要ではないかと、それがまた桐生の第1印象ということですごく響いてくるもと思います。
  また、まちへ出ますと、以前私はタクシーの運転手の方の応対ということで言ったことがあるのですが、この間もタクシーに乗ったら、「桐生はどこかいいところありますか」と言ったら、「桐生は何もないんだよね」と言われたというふうなことを聞きました。まだそう言っているのかと思って非常に残念で、タクシーへ乗っていくと、ジャージ姿の中学生がいっぱいいるわけで、降りて待たされて、イメージというのが、これがファッションタウンなのだろうかというようなことを、そういう悪いところだけですが、言いますと出てくるわけです。そういった意味で、何かできることから新桐生駅のことはしなければならないと思います。当局の御見解をお願いできればと思います。
 
〇経済部長(長尾昌明) 
 初めに、東武新桐生駅にかかわる観光施策についてですが、東武新桐生駅は首都圏からの玄関口として重要な役割を担っていると認識し、駅舎内にも物産展示コーナーや繊維製品の紹介コーナーを設置し、地場産品のアピール等も行ってきたところです。御指摘の売店につきましては、先ほど1番議員さんに企画部長から御答弁を申し上げたとおりです。
  また、タクシーにつきましては、東武駅構内ということもあり、現在同じ東武系列の会社で1社が常駐している状況です。タクシー会社へは観光パンフレットを配布し、タクシー車内への配置や観光案内もお願いしているところですが、今後とも桐生市観光協会とも連携をとる中で課題としてとらえ、取り組みたいと考えています。
 
岡部信一郎
 新桐生駅については、お答えは優等生みたいなのですが、多分いろいろできないなと感じるわけですが、駅に行くと、駅の職員の方のところにはソファーが置いてあるのです。それで、駅の待合室はかたいいすが置いてあるのです。駅というのは、やっぱり来た人をウエルカムする、もてなす第一歩ですので、私はそういった観点から言うと、少しもてなすという意味で考え方を変えて、いろんなできること、売店のことは確かにいきなりは難しいかもわかりませんが、さっき地場産品の展示場があると経済部長さんもおっしゃいましたが、地場産品があって、買いたいときにあそこでは買えないわけですから、できることでいうのであれば、あそこのスペースを展示ではなくて売る場に変えることだってできるわけです。1坪ぐらいあればキオスクみたいのはできるわけですから、そういったことをぜひ具体的に行政もバックアップして、東武の駅舎は桐生市も大分お金を出していますから、そういった意味で発言権をもう少し持っていただいて、前向きにお話をなさったらどうかなと思います。
 そして、さっきソファーのことではないですが、簡単にできることは私は思いついたのは一つありまして、あそこへ行って選抜野球がありますが、1時間待っているときに何もないわけです。テレビが1台置いてあれば野球も見られるわけですから、テレビぐらいは寄附してくれる方はたくさんありますので、そういったできるところから橋渡しをして変えていくという努力が私は必要ではないかなと。お金はどこでもないわけですから、そういったことをぜひ御検討していただければ前向きにありがたいと思います。別にこれは答弁要りませんが。
 
岡部信一郎
 いろいろ御答弁の中で、やはり他の都市の例を見るとか、いろいろ総合的にとかと言えないので、しようがないのだと思うのですが、逆に今地方分権の時代と言われていますので、他の都市がAであっても、やはりBでいくときはBでいくという、それが私は個性になると思いますので、他の都市を参考にするのもいいのですが、やはり桐生の独自性というのも、それが大きく花が開くという結果も私はうんと期待できますので、ぜひ他の都市の例もいいですが、桐生の独自性というのを、桐生はいいものを持っていますので、ぜひそういったものを基本に考えていただけるとありがたいなと思います。
 いろいろお話がありましたが、この間佐野のアウトレットモールが開店したわけですが、すごく人が来たと16番議員さんが言っておったのですが、私もいろんな話を聞いております。なぜモールに人が来るのかなということを考えますと、一つの大きなゾーンを一つの考え方でやっているからではないかなと。一つの方針が一貫性があるという、そういうところに向かってもちろんいろんなリサーチをして仕掛けもしていますが、よりそういった仕掛けが強調されて人が来るということですので、商店街はもちろんですが、桐生というまちも一つのモールとして考えると、いろんな施策が有機的に絡まり合いながら、一貫性があるというのが一番これからはポイントではないかなと思いますので、新桐生駅のことなんかも細かいことではないと思いますが、そういったこと、あるいは学校のこと、そういったこともお金をかけないでできることは前向きに意思を統一して施策展開をしていかないと、やはりほかのまちと比べて特徴がなくなってしまうと思います。
 駅のことは、さっき観光という言葉が出ましたが、観光というのは字で見たとおり、光り輝くものを心で見るというような意味だと思いますが、そういった心がなければ人は来てもらえないということを基本に置いて、いろんなことを改善していただければありがたいと思っています。ぜひできるところからやっていただければありがたいと思います。
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・桐生マイスター制度について
 
岡部信一郎
それから、マイスター制度ですが、東京の荒川区に荒川マイスター制度というのがあります。これは長く同じ職業に従事して高い技術と卓越した技能を持って、その技術を持って後進の指導、育成に力を注いでいる方々を荒川マイスターということで表彰しています。桐生は「モノづくりのまち」です。そういろんな方がおっしゃるわけですが、であるならば、モノづくりをしている方々をもっと顕彰して、後継者として若い人たちを育成していく、つまりソフトを生かしたまちづくりの一環として桐生マイスター制度というべきものを私は積極的につくったらいいのではないかと思います。当局の御見解をお願いします。
〇経済部長(長尾昌明) 
 桐生マイスター制度についてですが、卓越した技能者の表彰制度といたしましては、現在国におきましては昭和42年より現代の名工として高度な技術と卓越した技能を表彰しており、本市でも8名の方々が表彰されています。さらに、技能検定制度や技能五輪、技能グランプリ等の開催により、働く人たちの技能の向上を図るとともに、技能に対する社会一般の評価を高める事業も実施しています。
 また、県では地域人材育成総合プロジェクト事業として高度な技術、技能とそれを継承できる能力を持ち、経営や地域リーダーとなれるエリート技能者育成制度です21世紀型技能者育成塾、新世紀マイスターの研究が進められており、平成15年度の開設準備も進めているところです。本市といたしましても、県と連携をとりながら、この制度による技術技能の伝承と人材育成を研究したいと考えています。
 
岡部信一郎
 
マイスター制度についてですが、いろいろいろんな制度があって顕彰をしていくわけですが、顕彰をやるべきだといって、こういうことを言ってはおかしいのですが、やはり成果も、具体的な果実もないといけないなということを最近感じるわけですが、例えば今家、建築業界を見ますと、割かしプレハブですとかツーバイフォーだとか、簡単な家がありまして、日本古来の例えば建具ですとか、壁ですとか、そういうものが非常に失われてきております。これはそれをやる方が少ないというのと、それから高いという部分があると思いますが、そういったことが続くと、やはり日本古来というか、日本の風土に合った家というのも、もう崩壊していくと思います。そういった意味において、例えば建具屋さんとか左官屋さんとか、そういった技術を持った人が、私はその技術が疎んじられていると。もし行政でやるのであれば、そういった技術者がかかわった、例えば桐生マイスターならマイスターに指定された方が建てた家については、建築費の何割を補助しますよとかと、そういった具体的な補助制度を私は考えてもいいと。そういったことで、そういった産業がまた発展していくと思います。基本的な物づくりというのは、基本的に考えますと、今ハイテク、ハイテクと言われますが、そういった手でつくっていくローテクな部分があって初めて新しい技術でハイテクノロジーになるわけですので、ぜひローテクの部分だと思いますが、そういったものが生き延びられるような施策を顕彰制度と一緒に検討してはどうかと思いますが、御見解あればお願いします。
 
〇経済部長(長尾昌明) 
建具屋さん、大工さん、そして左官屋さんというような技術者の方々につきましては、先ほど御答弁申し上げましたとおり、何級の技能者というような形で評価もさせていただいています。また、そのつくりました建物については、よくその地域の風景にマッチしたようなものですと、最近はファッションタウン推進協議会の中でも我がまち風景賞というようなことで、すばらしい建物等も評価されているところです。また、初めての御提案でもありますので、今後のまた検討課題とし研究させていただきたい。
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・群馬大学工学部の経済波及効果について  
 
岡部信一郎
 群大の経済波及効果ということですが、大学というのは言うまでもなく、最高学府としての高いレベルの教育と高いレベルの研究活動を実践する研究教育機関ですが、もう一方、地域経済という観点から見ますと、工学部においても、いつも学生さんや教職員の方が存在しますので、地域に消費活動を確実に生み出しています。大学自体も動いていますから、大学を運営する中でも消費活動があるわけです。地域に与える経済波及効果というのは大変大きいと推測するところですが、そこで群馬大学工学部が桐生に存在することによっての消費需要というのですか、生産誘発効果とか雇用誘発効果といろいろありますが、そういった波及効果というのはどのくらいかお尋ねします。
 また、桐生市の産業活性化施策のコアです産官学連携がありますが、それによる経済波及効果というのもどれくらいに試算しているのかお伺いしたいと思います。
 
〇経済部長(長尾昌明) 
 
群馬大学工学部の経済波及効果について御答弁を申し上げます。御指摘のように、工学部では3,500人以上の学生、教職員を抱えており、工学部の本市にもたらす経済効果は極めて大きいものがあります。平成11年に、工学部の片田研究室がまとめた群馬大学工学部が地域に与える経済効果の調査報告書によれば、大学は日常的に多数の学生や教職員の存在を保証することから、地域に確実な消費需要を見出し、それに伴う経済波及効果も大きいとされています。この報告書によりますと、桐生キャンパスの全学生の群馬県内における年間消費支出額は約 53億円に上り、そのうち約6割に当たる約34億円が桐生市内で消費されています。そのほか工学部の存在により、大学職員や大学自体がもたらす消費需要を含めますと、群馬県全体に生ずる消費需要は年間約81億円に達するとされています。また、それ以外の桐生市にもたらす経済波及効果は、生産誘発効果が約4億円、付加価値誘発効果が2億円、雇用所得誘発効果が1億円、雇用誘発効果が約30人と報告されていますが、これらから推しても工学部は今や本市における一大経済主体になっており、なかなか大規模企業の立地が望めない本市にとりましては、工学部の存在意義は本市産業の活性化を図る上でも今後ますます重要になってくるものと考えています。
 続きまして、産学官の推進による経済波及効果についてですが、産学官の連携につきましては操業支援、立地開発等の支援を大きな柱としているところです。この数値効果につきましては、多大な効果があるとは感じていますが、数値としての効果的な数はまだ試算してございませんので、今後の課題とさせていただきたいと思います。
 
・雇用の創造について             
 
岡部信一郎
今日は若い人が暮らしていただけるような土壌づくりみたいなことで質問を考えたのですが、若い人が暮らしてもらえるということは、まず働く場ですので、そういったことを考えてみますと、働き口がなくては暮らしていけないわけですから、雇用というのをどのように考えていくのか、基本的なことですが、お伺いをします。
 
〇経済部長(長尾昌明) 
雇用の創造についてですが、1月の完全失業率が5.5%と依然と厳しい雇用環境の中、国の制度です緊急地域雇用創出事業や市独自の施策として桐生商工会議所、桐生公共職業安定所との共同で合同企業面接会、高校生就職ガイダンス、緊急雇用発掘事業を実施し、この3月26日には新たに緊急ミニ就職面接会を実施する予定です。また、産学官連携で推進するインキュベーション施設の整備や新たな企業、新技術の開発を目指すベンチャー企業の育成等の各施策においても雇用拡大が期待されるところですが、雇用の確保と安定は本市物づくり産業の活性化が不可欠であり、北関東産官学研究会の一層の活用と桐生市産業活性化推進事業の促進、地場産業振興センターとの連携等を推進する中で雇用の創造に努めてまいりたいと考えています。
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・駐輪場付きのバス停の設置について
 
岡部信一郎
 おりひめバスに関連してですが、おりひめバスは停留所があるのですが、停留所に自転車の駐輪スペースをつくっているまちが幾つかあります。駐輪スペースをつくることによって、学生さんなどの利用が促進できたり、通勤バスの需要をつくることができたり、そういったことで収入も上がったりということがあります。そんな意味において、駐輪場つきのバス停の設置について私はできるところがあればやったらいいのではないかと思いますが、見解をお願いします。
 
〇市民部長(松島博志)
 御高承のとおり、バス停に駐輪場を整備し、自転車とバスを乗り継いで移動する形態は、いわゆるサイクルアンドバスライド、こういうシステムですが、公共交通機関の利便性の向上に資する一つの手法として全国では幾つかの都市部において導入されていると聞いています。このシステムは、バス停の利用範囲を拡大することにより、バス利用の拡大を図ろうとするものでありまして、一般的には郊外に設置されているバス停に駐輪場を整備することが最も効果的であると言われています。本市におきましては、公共交通機関の利用促進を目的として、鉄道駅に駐輪場を整備し、鉄道やバスの利用促進を図る、いわゆるサイクルアンドライド、こういう形態により一定の効果を得ているところですが、一方では駐輪場の管理問題や放置自転車という問題も顕在化しているため、駐輪場の整備につきましては総合的な交通体系の枠組みの中で進める必要性があると考えています。
 バス停に駐輪場を整備してバス利用の拡大を図るサイクルアンドバスライドにつきましては、今後本市の地域特性や交通体系に配慮しながら、現在道路の幅員などの関係からおりひめバスの運行ができない地域や需要の見込める地域などを中心に導入に向けての研究を進めてまいる所存です。 
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・本町シャトルバスの運行について       
 
岡部信一郎
バス関係で本町のシャトルバスの運行ということですが、今商店街の人なんかと話すと、自分たちでお金を出してもいいから、本町通りを行き来するバスをつくりたいということをお話ししていた方がおりました。シャトルバスといっても、見てのとおりですので、時間帯においてはほとんど乗る人がいないような状態かもわかりませんが、例えば通勤、通学の一定時間に集約したダイヤ編成をするとかして、本町通りをもう少し行き来できるようなバスがあると。私は、おりひめバスは将来的にはゾーン制がいいと思っていますが、そのゾーン制の核になるようなコースがつくれると思います。そういった意味において、そういったことは可能かどうか、そして民間でお金を若干出して、行政とジョイントしてそういったバスを走らせることができるのかどうか、その辺についてもお願いしたいと思います。
 
〇市民部長(松島博志)
本町シャトルバスの運行についてですが、現在おりひめバスは8路線運行しておりまして、そのうち7路線は本町通りを経由し、貴重な交通機関として、また買い物客等々、幅広く商店街の活性化に寄与していると理解しているところです。おりひめバスの概念を変え、一定の時間帯に集約したダイヤ、民間と行政がジョイントした中でできないか、あるいは経費の負担につきましても地元の御協力がいただけるのではないかと、こういう御意見につきましては、将来的なおりひめバスのあり方という観点から、大変貴重な御意見であると受けとめています。今後関係機関や有識者、またバス対策協議会等からの意見も十分伺いながら研究をしたいと考えいます。
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・フィルムコミッションについて        
  
岡部信一郎
フィルムコミッションですが、フィルムコミッションというのは御承知かと思いますが、全国でいろんな活動が行われておりまして、桐生でも今行われていますが、かつて幾つかの映画のロケが桐生で行われまして、私も1回出演したことがあるのですが、名誉のためエキストラではなくて役がついて出演したのですが、やってみると意外と楽しいことでありまして、それでどういうことを考えるかというと、映画のロケというのはかなり人も呼べて経済波及効果もあるなということを実感しています。
  昨年視察で岩手県の江刺市に行きましたが、NHKのロケをする施設というのですか、藤原の里というセットスタジオを誘致をして、いろんな映画のロケですとか、テレビドラマのロケとかをやっておりまして、いろんなスタッフがその町に来ています。江刺市というと新幹線がとまりますので、水沢にとまるわけですが、利便性もいいということで大分効果も上げているようですが、桐生はフィルムコミッションは民間が市民活動として行っています。さっきの江刺市ではないですが、なぜ映画のロケをそこでするかというと、いろいろ理由があるわけでありまして、大林監督の尾道3部作のように、監督のふるさとの思いというのもありますし、あるいは交通手段というのも一つの大きな要素かなと。北関東横断道路の開通が予定されていますので、交通手段ということでは桐生もいいと。あるいは、まちの中に撮影の素材となる風景、たたずまい、雰囲気があるという、これも桐生はたくさんあると。そして、前に映画のロケで知り合った衣装デザイナーのワダエミさんによりますと、衣装をつくることにおいては、桐生は人材ですとか素材が多いということで、映画づくりの後方支援をするにはすごくベストなまちだということを聞いたことがあります。そんなような要素。あるいはドイツのハンブルクですと、映画のロケをすると税制優遇措置ですとか財政措置があるので、結構世界各地のロケ隊が行っているというお話もあります。そういったいろんなことがミックスしてロケというのが行われるわけでありまして、その中でも一番大事なのが市民と行政の協力体制というのが言われていると思います。一般的にフィルムコミッションというと、行政が主体になってやっているところが結構多いわけですが、民間のフィルムコミッションに対して桐生市として具体的な支援はどうするのかまずお聞きしたいと思います。
【公共施設の使用について】 
それから、ロケというと、いろんな施設を使いますが、公共の施設、学校とかそういうものがありますが、そういった施設を映画のロケで使いたいというときにはどのように考えているのかお願いをしたいと思います。
 
〇教育指導部長(伊藤和夫) 
 15番議員さんが御説明のとおり、フィルムコミッションとは映画やテレビドラマ、コマーシャル、プロモーションビデオ等のロケーション撮影を地元に誘致し、ロケーション撮影をスムーズに進められるために地域ごとに設置される非営利の支援団体です。その波及効果といたしましては、撮影に伴う経済効果、住民意識の高揚などが挙げられ、現在全国で50余りの組織があります。桐生市では、豊かな自然や街並みの美しさ、首都圏との近さを特色に、官民協力のもと、桐生の魅力を新たにアピールすることを目的に、昨年9月にわたらせフィルムコミッションが設立されました。このフィルムコミッションは、全国的に見ても例を見ない民間主導型の団体であり、行政といたしましても設立間もない団体ですので、わたらせフィルムコミッションが活動しやすいよう支援してまいりたいと考えています。
 なお、ロケ地となる市有施設の使用及び使用料につきましては、今後全国にあるフィルムコミッション等の取り扱いを参考に検討したいと考えています。
 
岡部信一郎
フィルムコミッションについてですが、いろいろ協力をというお話がありましたが、映画というのは割と普通のドラマ、例えば議会の映画ですと、こういうところでとるわけですが、アクション編になりますと、非日常的なものが意外と映画ではおもしろいという部分がありまして、一般的な価値判断ではない部分というのが必ず出てくると思います。そういった意味において、どう行政が協力してくれるのかというのは、やってくれる人の立場になると、お金ではなくて、使い勝手をどう協力していただけるのかということ、それがあるのとないのとが誘致をするときの基準にもなる。そういった中で、行政の中にそういった民間の組織を協力していくような協力組織みたいなものはつくることは考えられないのかどうか、お聞きします。
〇教育指導部長(伊藤和夫
今後のわたらせフィルムコミッションの活動の進展によっては、関係する部課と協議し、庁内に支援組織を設けるかを検討したいと考えています。
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・学校選択制(通学区の自由化)について
  
岡部信一郎
学校の選択制です。若い夫婦の方が桐生に住みたいという理由の一つに、教育が充実しているということもあると思います。先日私の知り合いが桐生には住んでいないのですが、今お父さん、お母さんが桐生に住んでいるので、戻りたいとお話があったのですが、小学校、名前を言うと語弊がありますので、そこの学校区でない自分の母校の小学校に入れたいということがあり、お父さん、お母さんの今住んでいるところではそこに入れないので、一緒に住むのは断念したというふうなお話を聞いています。そういった中で、やはり教育というのは親御さんの思い、そういったこともありますので、今ここがこうだという、なかなか決めつけるのは難しいような時代になったのかなと感じています。学校選択制は1997年、旧文部省が規制緩和の一環で実施したわけですが、小中学校を選ばれる立場に置くことで特色づくりを促すのがねらいでありまして、学校を選ぶ仕組みをつくることによって、学校の活性化が期待できるというような施策です。そんな意味で、学校選択制を私は導入してもいいのではないかと思います。その利点としては、保護者と学校の新しい関係づくりができたり、学校の活性化、今申し上げたように特色づくりができたり、地域と学校の連携というのですか、そういったものも広がりが持てると思います。そういった意味において、学校選択制の導入について教育委員会のスタンスをお伺します。
 
〇教育指導部長(伊藤和夫
 
学校の選択制についてですが、学校の選択制につきましては義務教育を行う学校において、どこまで選択基準となる学校の特色を出すことができるのか、言いかえますと学校間の差、違いを出すことができるのかという課題や、通学区域が広範囲になるための通学方法はどうするのか等の課題があります。また、学校選択制は、これまで進めてきた地域社会と学校との連携関係に水を差す懸念もありますし、さらに教育の公平性も課題となります。したがいまして、本市においては現時点では学校選択制の導入は考えておりません。しかしながら、さまざまな理由による指定学校変更申し立てが行われ、全体で6.1%の指定学校変更の許可をしており、弾力的な運用を心がけていますので、御理解をいただきたいと思います。
 
岡部信一郎
 
学校選択制ですが、今予備校を見ていただくとわかると思うのですが、予備校は予備校の方で決めてだれか来いというのではなくて、生徒の方で選択して行っています。予備校の先生というのも有名な先生や何かがいて、受ける方で選択をしています。今は非常に時代が多様化しておりまして、今までは枠に入れる時代だったわけですが、21世紀というのは価値観の多様化と言われておりますが、そういったものを背景に選択できる社会というのですか、そういったのが広がっていくと思います。そういった中で、ちょっと語弊があるかもわかりませんが、これまでは例えば学校で子供に合わなかったような学校、子供に合わなかったような先生があったときには、基本的には親を通じて子供たちはそこに行かざるを得なかったわけですが、そういったことを見直すことによって、自分に合った学校というのを私はやはり選択できる時代はもう近いというか、やっているところは結構でもないですが、あるわけですから、私はもっと前向きに考えていただきたいなと思います。
 ビジネスの世界とは違いますが、市場原理が健全に働いてこそ、やはり向上というものがありますが、私は学校の選択制の次には、教師の選択制というのも必ず出てくると思います。そういった中で、より質の高い教育ということも展望できると思います。そういった意味で、やれるやれない、今のところやる考えはないというふうな御答弁だったわけですが、一体父兄の方々はどう考えているのか、一度何かの機会に、学校適正配置のことでもいろいろ動きが出ておるわけですが、アンケートなどもとってみたらいかがかと思うのですが、その辺についてはどうでしょうか。
 
〇教育指導部長(伊藤和夫)
 
学校の選択制についてですが、これは東京都の品川区がいち早く取り入れたわけです。その後幾つかの自治体、それから来年度前橋市が導入するというふうなお話を聞いておるわけですが、本市においてもこの選択制については、教育委員会、相当時間をかけて検討をしております。品川区の例を挙げますと、選択したその理由として、1番がやはり通学距離が一番だと。その次に、子供の友達関係、それから3番目には地元の学校、4番目には通学路の安全性、こういうものが選択の基準となって選択されたようです。こういう選択肢のほかに、学校選択制を取り入れたことによってマイナスの面も相当出てきているという話も聞いております。義務教育ですので、実験的にやってみるということがなかなか難しいものですから、このように選択制を取り上げている自治体の状況等を十分検討して、慎重に進めていきたいと考えています。
 なお、人間関係等の問題では、学校の指定変更の中に心身的な理由によるという項目がございまして、その辺は理由によっては指定変更を認めるということも行っておりますので、その点は御理解していただければと思います。
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