一市二村配置分合についての賛成討論  

                                                                  平成17年1月20日 臨時議会

                                          

                                                                                          

 市町村合併、少子高齢化 人口減少の問題、財政の逼迫と、これは、さまざまな   地方都市が抱えている共通の課題であります。近代産業革命が吹き抜ける中、近代産業の進展と共に全国に先駆けて成長し、成熟し、様々な時代の変換期の中を駆け抜けてきた地方都市の典型である桐生市では、特に他に先駆けて大きくのしかかっているように思います。

 しかし、考えてみると、こういった問題は、単に地方自治体だけの問題としてとらえるのではなく、国全体の財政問題として地方にフィードバックされた問題でもあると思います。

 今まで、いずれの地方自治体においても内容的には似たり寄ったりの行政運営を行ってきたのは、多くの施策・事業が、国により規定され、地方自治体の選択の余地が非常に少なかったということも事実であり、その反面、リスクの回避、保障を国等へ依存しているのも現実であったと思います。

 このような中、地域住民のニーズは地域における自主的な選択に委ねるべきという理念のもと、分権型社会への展開が進むのは当然の帰結であり、分権型社会への対応が重要になってきていると考えます。

 桐生市にとって、今回の合併の目的は、第一に地方分権時代に対応できる自治体になることであり、そして、社会の変化、少子高齢化や日常の生活圏拡大に対応すること、そして行財政改革を推進し、多様化する市民ニーズに対応した行政サービスをおこなうことであり、今後、21世紀の社会環境の変化やそれに伴うライフスタイルの変化に対応できる規模と能力を持った自立した自治体となるためのものと考えます。

桐生市に於ける合併の経緯を振り返ってみると、合併特例法に後押しされた今回の平成の大合併は、まさに、合併の機運が高まった時と考えられるわけで、当然30年来、広域事業に力を注いできたことから、合併の機運が高まった時は当然に「桐生広域圏」というスタンスだったわけです。

 しかし、広域町村に対して、平成14年3月に合併協議の呼びかけおこない、結果的に11月には町村からは、結果的には応じられないとの返答を得ました。

 つぎに、合併の機運の高まりと共に、太田市外2町の法定協議会に参加して、中核市を目指した合併協講をし、その過程で、今度は桐生広域町村から「中核都市に向けた法定協議会に参加したい」との申し出を受け、その実現に向かいましたが、太田市側からは受け入れられず、まずは桐生市・太田市を中心とした広域町村が合併をし、その後中核市をめざすという「二段階合併」に至りました。

 これを受け、平成16年にかけて、広域各町村に再度の広域合併協議の呼びかけをした結果、これに呼応して頂いたのが新里村・黒保根村の2村であり、他の2町1村は結果的には応じられないとのことでした。ご高承のとおり、大同合併の動きはいろいろな形であったものの、残念ながら諸条件がすりあわずに、一市二村の桐生地域合併協議会の設置、協議を経て、今日に至ったわけです。これは、まさに合併特例法に後押しされ、期限内合併にこだわり、その財政的な特例を使って、地方分権に対応できる財政の健全化を、チームを組む自治体と共に実践することに意味を見いだすことができる方向性の選択であると思います。

 県内をみれば、前橋市、太田市、伊勢崎市などは中核市等も視野に入れ一歩先をいっています。高崎市も中核市を視野に入れた動きが感じられます。     

 私達は、将来的には分権型社会システムに対応した、大きな地域間競争も視野に入れた中核都市、「両毛政令都市」の実現の必要性を強く感じています。

そういった未来を展望し、賛同を得ている二村とともに地域の将来を共有して対等に人格を認め合い、まずは一市二村の合併をきちっと実現し、自立性の高い都市を目指し、合併新法も見据え、桐生広域の町村とも地域の将来を共有していく道を模索していくことも今後大切な課題であり、そして古くから経済圏を形成している両毛都市、特に桐生・足利・太田の連携も今後特に必要と考えます。

 今回、合併をしたからといってすぐに結果が出るものでは決して無く、個々の文化を認め合い、連携と共生を軸にした自立性の高い都市作り、そして長い間培ってきたそれぞれの文化や伝統を守っていくことも、共に背負う課題であり、努力が必要なのも事実です。

 新里村の可能性を秘めた立地条件、多くの文化人を排出した黒保根村の自然風土、桐生市を支えてきた産業資源と市民の高い自治意識。これらの、まちづくり資源をどのように活用していくかも期待するところでもあり、まちを再生していくための、政策立案能力の強化も今後きびしく問われることとなりますし、期待されるところです。

 シルクロードにより東西の交流がうまれ、すばらしい文化が生まれてように、この合併による地域の交流によりお互いの文化が向上し、すばらしいまちが出来るように想いをダブらせます。

 いままで、共に歩んできた新里村、黒保根村の皆さんに心より感謝すると共に、志を同じくして、共に同じ地域、土俵で、これから羽ばたく子ども達の未来に向けた、すばらしいまちづくりにに思いをはせ、以上 クラブ21を代表して賛成の討論といたします。

                       クラブ21 桐生市議会議員 岡部信一郎

                      

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